10月からGoToトラベルの地域共通クーポン配布が開始されましたが、いざ利用しようとしても仕組みが複雑で理解するのに一苦労ではないでしょうか。
でも理解しないまま旅行に行くと、使い道がなくて余らしてしまったりして、せっかくのGoToトラベルのお得感が半減してしまうことになりかねません。
言い換えれば、GoToトラベルの恩恵を最大限受けるためには、地域共通クーポンについての要点を押さえておくことが大事、ということです。
今回はその知っておくとお得になることをまとめましたのでご覧ください。
基本的なこと
まずは地域共通クーポンの基本について簡単にまとめます。GoToトラベルの割引35%と合わせて、実質的に旅行代金の約50%が補助されることになります。
- 旅行代金(税やサービス料込の総額)の15%相当額が配布される
- 紙と電子タイプの2種類の配布形態がある(加盟店によってはどちらかしか使えない)
- 一人一泊当たり6000円が上限(日帰りは3000円)
- 1000円単位でおつりは出ない
- 利用可能エリアは宿泊地(日帰りの場合主な旅行先)の都道府県とその隣接都道府県
- 有効期限は宿泊当日とその翌日(日帰りは旅行当日)
- 換金・再発行不可
その他詳細については、GoToトラベル事務局の公式サイトをご覧ください。
重要なこと
クーポン支給額は四捨五入
旅行代金の15%相当がもらえるといっても、クーポンは最低単位が1000円のため、実際の支給額は100の位を四捨五入して計算されます。
つまり、10000円の場合、その15%は1500円ですが、四捨五入して2000円のクーポンがもらえます。
一方で、499円までの端数は切り捨てになってしまうので、ちょっと損した感じになりますね。
ポイント
プラン\価格 | GoTo割引価格 | 支給クーポン額 | 実質価格 |
---|---|---|---|
9000円素泊 | 5850円 | 1000円 | 4850円(食事なし) |
10000円朝食付 | 6500円 | 2000円 | 4500円(朝食付き) |
言うまでもなく、10000円プランの方が、実質価格が安いうえに食事もついてお得ですね。
このように、四捨五入によってもらえるクーポン額の違いによって、実質価格の逆転現象が起きるのです。
旅行代金に対するクーポン支給額を一覧表にします。
旅行代金 | 支給クーポン額 |
---|---|
~3333円 | 0円 |
3334~9999円 | 1000円 |
10000~16666円 | 2000円 |
16667~23333円 | 3000円 |
23334~29999円 | 4000円 |
30000~36666円 | 5000円 |
36667~43333円 | 6000円 |
このように旅行代金が6666円増加するごとにクーポン支給額も1000円増えることがわかります。
これを頭に入れておけば、旅行代金を調整してクーポンをもう1枚もらうことも可能になります。
上限額に注意
先ほどのクーポン支給額一覧表で、6000円まで記載しましたが、基本事項に書いた通り、一人一泊当たりのクーポン支給額は6000円が上限です。(日帰りは3000円)
ポイント
一泊旅行なら36667円以上、二泊なら76667円以上(以降一泊増えるごとに40000円加算)で頭打ちとなり、それ以上クーポンはもらえません。(日帰りは16667円)
紙クーポンと電子クーポン
地域共通クーポンには配布形態が2種類あり、紙タイプと電子タイプ(スマホのQRコード決済)があります。
申し込んだ旅行会社や申し込み方法(店頭かネット)によってどちらのクーポンがもらえるか決まり、あとから電子クーポンを紙クーポンに交換してもらうことや、その逆もできません。
どちらでも構わない、と思うと痛い目に遭います。なぜなら、現在のところ紙クーポンしか対応していないお店が結構あるのです。
こちらから加盟店を検索することが可能ですが、現状は使用できるタイプで検索の絞り込みができないので、一つ一つクリックして確認するしかありません。
という訳で、紙クーポンの方が断然おすすめです。
紙クーポンのもらい方
では、どうすれば紙クーポンをもらえるのでしょうか。
大手旅行会社の場合、じゃらんと楽天トラベルが紙クーポンで、それ以外の大手はWEB申込だと電子クーポン、店頭だと紙クーポンとなる所が多いようです。
また、宿直接予約の場合は基本的に紙クーポンがもらえます。
ポイント
有効期間の落とし穴
クーポンの有効期間は宿のチェックインからチェックアウトした日までです。(日帰りの場合旅行当日のみ)
2泊以上のパッケージ旅行で、日によって宿を変更する場合、最初の宿でまとめてクーポンを受け取り、その最初の宿のチェックアウト日が有効期限となります。
つまり、この場合だと最初の2日間で使い切る必要があり、最終日に帰りの空港でお土産を買うといった用途に使うことはできません。
これでは困る、という方のために回避策を。
- 同じ宿に連泊する⇒全日程が有効期間になる
- パッケージ旅行の宿泊を最後の宿だけにして、他の宿は別に手配する※
⇒パッケージ旅行分と、別手配の宿泊分のクーポンを別々に受け取り、有効期間はそれぞれのチェックアウト日まで
※各予約サイトのパッケージツアー検索で、「旅行期間の一部だけ宿を予約する」というオプションを選択することで、一部日程のみの宿の予約が可能です。
ポイント
パッケージ旅行は1つの宿に連泊するのがベストで、複数の宿に泊まる場合はパッケージとは別に手配する。
こうすることで地域共通クーポンの使い勝手が向上します。
まとめ
今回は地域共通クーポンについて、4つの重要なポイントをご紹介しました。
もうお気づきかもしれませんが、旅行に申し込む段階ですべてが決まります。
申し込み時の選択により、もらえるクーポンの額が増えたり、使える店や有効期間が変わってくるのです。
これからGoToトラベルの旅行を申込される際にはご参考にしていただければ幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。