今回は、「どこかにマイル」で4つの候補地のうち、運悪く行きたくない場所、つまりハズレを引いてしまった場合について考えてみます。
4つの候補地のどこでもよい、という場合はハズレの心配はありませんが、どこかにマイルは申込に必要なマイル数が通常の特典航空券よりも少なくて済むため、マイルを節約するため、あるいは手持ちのマイルが6000マイルしかなくて、イチかバチかハズレのリスクを承知で申し込み、見事に撃沈…なんて事もありうるかと思います。
そんなハズレを引いてしまったとき、選択肢としては何があるのでしょうか？
基本的なルール
まず、どこかにマイルのルールを確認してみましょう。
＜お取り消しについて＞
ご搭乗者全員のマイル引き落とし手続き完了後のお取り消しは、行先決定前の場合でもマイルの払い戻しはできません。
期限までにご搭乗者全員のマイル引き落とし手続きが完了しない場合、ご予約はすべて自動でお取り消しとなります。
マイル残高不足などによりマイルの引き落としができない場合や、ご搭乗者のJMBお得意様番号の誤りなどでお客さま情報が確認できない場合、ご予約を無効とし、お申し込み完了から3日以内にメールにて取り消しのご連絡をいたします。ご予約は余裕をもってお申し込みください。
ということなので、マイルの引き落としが行われた後は、マイルの払い戻しはできません。
つまり、行き先が確定した時点でマイルの引き落としはされているので、行き先を確認し、行きたくないから搭乗便の予約キャンセルをしても（キャンセル自体はできるが）マイルは返ってこない、ということになります。
結論としては、次項の特例を除いて、決まった便に搭乗するかしないかの二択しかない（どちらにせよマイルは戻ってこない）ということになりますね。
特例でマイルが戻るケース
基本的にはキャンセルをしてもマイルは戻りませんが、特例でマイルが戻ってくるケースもあります。
コロナ禍の特別対応
JALでは2021年9月現在、緊急事態宣言及び、まん延防止重点措置が適用されている地域を発着する便に対して航空券の特別対応を実施しています。
どこかにマイルで予約した航空券も対象地域発着の便であれば特別対応の対象になるので、キャンセルをすれば手数料なしでマイルはすべて返ってきます。
遅延・欠航の場合
悪天候・自然災害・機材故障などで遅延・欠航（見込みの場合も含む）となった場合もキャンセルすればマイルが返ってきます。
悪天候（台風・大雪）や自然災害などにより、運航に影響が見込まれる便につきましては、手数料をいただかずに搭乗予定便の変更（振り替え）および払い戻しを承ります。変更は、航空券の種類に関わらず、1回のみ手数料をいただかず可能です。2回目以降の変更は各種航空券の運賃規則に準じます。ご都合のつくお客さまは、お早めに旅程の変更をおすすめいたします。
ポイントは実際に欠航にならずに、結果的にほぼ定刻通りに飛んだ便でも、前もって遅延・欠航が見込まれる場合も対象になることです。
JAL公式ページの運航の見通しに掲載されている空港を発着する便は、掲載された時点で払い戻し（または1回のみ変更）可能になります。以下の画面例では、釧路空港発着便が対象ということになります。
まとめ
基本的にはハズレを引いた場合でもマイルの払い戻しはできないので、気が進まなくても行ってみることをお勧めします。
行ってみたら、案外楽しめた、行ってよかったと思える旅になるかもしれません。
そして、行かない（マイルが戻らないのもやむなし）という決断をした場合でも、マイルを諦めてしまうのは早計です。
前日に運航状況を確認して、搭乗便が特別対応の対象となっていれば、理由の如何にかかわらず、特例でマイルの払い戻しを受けることができます。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。
