JALどこかにマイルの対抗策⁉ANA「今週のトクたびマイル」について。

JALのどこかにマイル(往復で6000マイル)に対し、ANAも片道3000マイルから特典航空券に交換できるサービス「今週のトクたびマイル」(以下、トクたびマイル)を先月から開始しました。

今回はこのANAの新サービスをどこかにマイルとの比較をしながら解説したいと思います。

トクたびマイルの概要

必要マイル

片道3000/4500/6000マイルのいずれか(路線によって異なり、対象搭乗期間の開始日2日前の17時頃に発表)

対象路線

対象搭乗期間の開始日2日前の17時頃に発表

対象期間

毎月20日前後に翌月分の対象期間が発表

ポイント
先日7月の対象期間が発表されました。
予約発券期間:2019年7月3日(水)~7月9日(火)
対象搭乗期間:2019年7月4日(木)~7月10日(水)
対象路線は7/2の17時発表ということになります。

各回ごとに期間は7日間ずつで、5,6月の2か月間では28日間(4回分)が対象期間となりました。

その他制限事項

    1. ANAのWebとアプリからのみ受付(電話予約はできない)
    2. キャンペーン期間内でかつ同一区間にのみ予約変更可能
    3. 払戻手数料は1名につき3000マイル

これまでの対象路線と必要マイル

羽田発着の路線のみを抜粋します。

3000マイル
秋田、能登、八丈島
4500マイル
新千歳、釧路、帯広、大館能代、鳥取、米子、岡山、広島、岩国、徳島、松山、福岡、佐賀、宮崎、鹿児島
6000マイル
那覇

このように、路線の距離によって必要マイルが異なり、片道3000マイルで利用できるのは近距離路線に限られています。

どこかにマイルとの違い

大きな違いはどこかにマイルは行き先が4か所の候補地から自動で決定されるのに対して、トクたびマイルは対象路線の中から自分で選ぶことができる点でしょうか。
一見、行き先を選びたい場合はトクたびマイルの方が便利に思えるのですが、実際はそうでもありません。

例えば、JALとANA両方のマイルを持っている方が、「どこかにマイル」か「トクたびマイル」のどちらかを利用して2019年7月6日出発の北海道旅行を計画しているとします。

どこかにマイルだと行き先が希望通り北海道にならない可能性もあることを敬遠して、トクたびマイルを使おうと考えました。すると、まず7月の対象期間が発表になる6/20まで待たなくてはなりません。

6/20になると対象期間が発表され、幸いにも7/6はトクたびマイルの対象期間になりました。そして今度は、対象路線が発表になる7/2まで待つことになります。

7/2に発表になる対象路線に希望の北海道路線が含まれていればいいのですが、もし含まれていなかった場合、やっぱりどこかにマイルを使おうと思っても、6/29ですでに受付終了しているため、もう申し込むことはできない、という事態になります。

このように、不確定な要素はどちらのサービスにも存在しますので、両サービス共に、あまり行き先にこだわらず、どこかに少ないマイルで行きたい人向けのサービスと言えます。

でも、行き先にこだわらないのであれば、往復6000マイル均一で利用でき、除外期間がほとんどない(2018年は年末年始のみ利用不可)どこかにマイルの方がお得で利用しやすいのではないかと思います。

それに、どこかにマイルなら以前ご紹介した通り、東京発で北海道に必ず行ける方法がありますので、ぜひご参考にしていただければと思います。

その他の相違点として、申込期間がどこかにマイルは往路搭乗日の1か月前から1週間前まで、トクたびマイルは搭乗日により最長で1週間前(最短だと前日)から予約開始となり、前日まで予約できますので、ある程度前もって計画したい人は前者、直前に旅行を思い立ったなら後者が便利です。

キャンセル規定の比較では、どこかにマイルはキャンセル不可なため往復6000マイルは返ってきません。トクたびマイルはキャンセル可能ですが、1区間3000マイルの手数料なので、片道3000マイルの路線だと返ってきません。1区間当たりのキャンセルで失うマイル数は一緒ということになります。

トクたびマイルの優れている点

では次に、トクたびマイルの優れている点をご紹介します。

片道ごとに利用可能

どこかにマイルだと往復同じ空港を利用しなくてはならないのに対し、
片道ごとに利用できるため、往路と復路で違う路線や陸路を選ぶことができます。
往復分のマイルが無く、有効期限が迫っている人にとってもありがたいですね。

地方発着路線も対象

どこかにマイルは今のところ羽田、伊丹、関西発しか選べないのに対し、
新千歳、成田、名古屋(中部)、福岡などから地方へ向かうローカル線も対象になります。
東京、大阪近郊以外に在住の方にとっては朗報です。

まとめ

「トクたびマイル」を「どこかにマイル」の対抗策として見てしまうとお得度と使用期間の点で大きく見劣りすると思いますが、通常の特典航空券が直前になるとディスカウントされる仕組みと考えればそうでもありません。

ANAしか選べない路線もありますし、またその逆もしかり。利用者にとっては選択肢が多くなることは良いことだと思います。

今後利用する機会があればまた記事にしようと思っています。
では今回はここまで。お読みいただきありがとうございました。

Twitterでフォローしよう

おすすめ記事
他にもこんな記事があります