帯広~旭川をノースライナーとJRで往復。それぞれのメリットのまとめ

どこかにマイルで帯広を引いたため、本来の目的地である旭川までは陸路で移動することになりました。

今回は往路で都市間バスのノースライナー、復路はJR富良野線と根室本線の乗り継ぎ旅をしてきましたので、バスとJRの比較もしてみようと思います。

往路の乗り継ぎ

では次にJRで乗り継ぐ往路の旅程です。

時間 場所 交通機関
9:30 とかち帯広空港着 飛行機(JAL)
9:45 とかち帯広空港発 空港連絡バス
10:23 帯広バスターミナル着
10:30 帯広バスターミナル発 ノースライナー
14:30 旭川駅前着

空港連絡バスは飛行機の発着にあわせて時間を前後してくれるので乗り遅れる心配はありませんが、飛行機の到着が遅くなればその分空港発が遅くなり、帯広バスターミナル着も遅くなります。

帯広バスターミナルでの乗り継ぎ時間が元々7分しか無いため、飛行機が遅れると乗り継ぎが失敗する可能性があります。

そうなると次のノースライナーは4時間後ですから、大きく旅の計画が狂ってしまうことに。できれば乗り継ぎを成功させたいところです。

ところが、そういう時に限って飛行機は遅れるものです。羽田空港でドアクローズしたのはほぼ定刻だったものの、離陸機の混雑により、とかち帯広空港到着は7分の遅れとなりました。

その分、空港連絡バスも8分の遅発…
この時点で、帯広での乗り継ぎ失敗が現実味を帯びてきます。

道中気を揉みながらも、なんとか10:29に帯広バスターミナルに到着!
ギリギリ間に合ったかと思いましたが、ノースライナーと思われるバスはどこにも見当たりません。

もしかしてもう行ってしまったのかとも思いましたが、どうやらノースライナーも遅れている様子…(帯広始発なんですけどね)

その後10分待たされてバス到着。何とか無事に、乗り継ぎに成功しました。

ノースライナーに乗り遅れた場合に備えて

ノースライナーは予約制のため、発車オーライネットで事前予約をして乗車券を購入済でした。もし、乗り遅れると乗車券は無効となってしまいます。

そこで、事前にノースライナー予約センター(北海道拓殖バス)に電話をし、空港連絡バスが遅れた場合の事前相談をしたところ、当日帯広バスセンターのカウンターに行き、名前を伝えれば次の便(14:30発の三国峠経由)に振り替えてもらえることになりました。

こうすることで、乗り遅れてしまった場合でも、金銭的なダメージはなくすことができます。

ノースライナーは豪華な設備、のはずが

乗った便は当初の予定では十勝バス運行の3列シート(後部は4列の混合)が来るはずだったのですが、乗ってみると全て4列シート…。

さらに本来あるはずのオーディオ・システムの設備や充電用USBコネクタもなく、その上、トイレも無しでした。(Wifiサービスはあり)

後で聞いてみたところ通常は付いているそうで、今日は通常運用に入る車が団体貸し切りのために出払ってしまったそうです。

その代わり、元々予定されている南富良野の道の駅での10分休憩のほか美瑛付近でトイレ希望者がいれば再度休憩する案内(希望者がいなかったため素通り)がありました。

そして、定刻より5分遅れで無事に旭川駅前に到着しました。

復路はJR乗り継ぎの旅

帰りの旅程表(帯広駅まで)です。すべて青春18きっぷで乗車しました。

時間 場所 交通機関
9:38 旭川発 JR富良野線
10:57 富良野着
11:02 富良野発 JR代行バス
12:50 新得着
12:57 新得発 JR根室本線
14:11 帯広着

2019年3月現在、旭川から帯広までは直通列車が運行されていないため、乗り換えが必要です。

まず旭川から富良野線に乗り、富良野で本来は根室本線の列車に乗り換えるのですが、現在東鹿越〜新得間が2016年の台風被害により不通となっているため、代行バスで新得に向かいます。(乗車したのは富良野発の快速のため、途中の停車は幾寅のみ)

代行バスは、ふらのバスによる運行でトイレ設備はありません。駅で済ませておきましょう。

すると途中、幾寅駅で7分くらい停車時間があり、降りて駅周辺を散策することができました。

幾寅駅は映画「鉄道員(ぽっぽや)」のロケ地(映画では幌舞駅)になり、現在も当時のロケセットがそのまま保存されていて見学することができます。
列車で来ると次の列車まで何時間も待たされるのが嫌で降りたことがなかったため、これは予期せぬご褒美でした。

そしてハイライトが狩勝峠の車窓です。
ここは根室本線が旧線だった時代、日本三大車窓に数えられていた区間ですが、いまはトンネルを通るようになって鉄道の車窓からは見ることができなくなりました。

でも国道はその旧線のルートに近い場所を通っているため、代行バスだとその絶景を堪能することができます。(ノースライナーでも狩勝峠経由の場合は同区間を通るのですが、行きは悪天候で視界不良でした)

ここで失敗。進行方向左側の席に座ってしまい、走行中の席の移動は危険なため、座席の背もたれ越しに絶景を見ることに。写真もありませんので、ご覧になりたい方はぜひ現地を訪れて下さい。

こうして代行バスは峠を越え、数分早く新得駅に着きました。

ここから根室本線の気動車に乗り換えです。
途中、単線のため信号所で2回の交換があり、のんびりと帯広に向かいます。到着は14:11の定時でした。

途中2回の乗り換えがありますが、この時間で行くと待ち時間がほとんどなく乗り継げるので、「鈍行列車乗り継ぎ旅」にしてはあまり時間が掛からず、おススメの行程です。

なお、ノースライナーだと旭川10:30発の三国峠経由の便があり、帯広に14:15着となります。往復ノースライナーを使えば割引にもなるため、単純に早く安く移動するのであればノースライナーに軍配が上がります。

でも個人的にはJRの鈍行気動車で揺られていく方が、(幾寅駅見学を含め)旅情があって好きですね。

まとめ

当たり前のことですが、移動には時間もお金もかかるし、目的地での滞在時間も減ってしまいます。

でも仮に希望通りどこかにマイルで旭川を引いていたら、今回見た景色に出会うことはありませんでした。

結果的に今回の旅がより思い出深いものになったということは断言できます。

以下、今回の帯広~旭川往復のまとめです。

    • 空港連絡バスは飛行機の到着に合わせて遅れる場合があるので乗り継ぎに注意
    • ノースライナー乗り継ぎ失敗に備え、予約センターに事前連絡しておくといい
    • ノースライナー、JRともに狩勝峠の景色は絶景
    • ノースライナーの方が早く、直行便のため乗換もない
    • ノースライナーの方が本来は設備が豪華(でもハズレの時もある)
    • 普通運賃の比較ではノースライナーの方が安いが、JRは代行バスを含め青春18きっぷなどでも利用できる
    • 旅情があるのは断然JRの気動車(あくまで個人的見解)
    • ノースライナー(狩勝峠経由)は南富良野の道の駅で10分休憩があり、トイレや買い物ができる
    • 富良野発のJR代行バスの便は幾寅駅前で数分停車し、鉄道員(ぽっぽや)ロケセットのある駅前をちょっとだけ見学可能
    • 旭川・富良野方面から新得・帯広方面に向かう場合は、進行方向右側の席で狩勝峠の絶景が堪能できる

最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、また。

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