滝川~新十津川を徒歩移動。そして廃止が迫る1日1本の札沼線に乗る旅

赤字続きのJR北海道では2019年3月で夕張支線の新夕張~夕張間の廃線が決まっていますが、それに続き、札沼線の北海道医療大学~新十津川間も沿線自治体の合意により近く廃止されることが決定しました。(追記:2020年5月7日付けで廃止が決定。最終運行は5月6日に。)(さらに追記:コロナの影響で最終運行が4月17日に前倒しされました。)

今回はどこかにマイルで新千歳を引いたので、この札沼線廃止予定区間の乗車をしてきました。旭川方面から滝川を経由して向かう場合の参考にしていただければ幸いです。

廃止区間について

札沼線は学園都市線という愛称の通り、札幌近郊区間の沿線には大学があるため利用者数も多く、電化もされています。

ところが、今回廃止対象の北海道医療大学駅以遠はローカル色がグッと強くなり、浦臼~新十津川間に至っては数年前から1日1往復のダイヤになってしまいました。

つまり、北海道医療大学~新十津川間を乗車するにはその1日1本の列車に乗るしかありません。事前に時刻等を調べておくことが重要です。

1日1本の列車に乗るには

まずは運行ダイヤを確認しましょう。
2018年10月現在は以下の通りで、午前中には運行を終了してしまいます。
そのため、現時点で「日本一早い終列車」となっています。

<下り>
石狩当別7:45発 → 新十津川9:28着
<上り>
新十津川10:00発 → 石狩当別11:23着

下り列車に乗るには遅くとも札幌発6:58発の列車に乗り、石狩当別で乗り換えることになります。そのため、札幌近辺での前泊が必要になります。

今回はどこかにマイルで新千歳空港に着いた後、旭川に泊まったのでターゲットは翌朝の新十津川発の上り列車です。

滝川駅から徒歩で新十津川駅へ

では旭川方面から新十津川駅に向かうにはどうすればいいのでしょうか?

鉄道では繋がっていないため、他の交通機関を使うことになります。
滝川駅前から路線バスに乗り新十津川役場前バス停で降りれば新十津川駅はすぐ近くですので、時間が合えば簡単に新十津川駅に行くことが可能です。

ですが、今回は徒歩で向かいました。実は函館本線滝川駅から隣町の新十津川駅まで、石狩川を挟んで数キロの距離なので、歩いても1時間弱程度なのです。

実際に旭川から8:10発の普通列車に乗り、滝川に8:53着、それから歩いて新十津川駅には9:45くらいに到着しました。
なお、札沼線の下り列車は9:28に到着するので、入線シーンを見るにはそれより早いライラック10号(旭川7:55発、滝川8:27着)に乗る必要があります。

私が歩いたルートはこちら。


滝川駅改札を出たら線路沿いに南下し、公園の先にある函館本線の踏切を渡ります。

すると石狩川の河川敷に出ますので、土手の道を歩きつつ、先にある橋で石狩川を渡ります。


橋を渡り終えると新十津川町に入ります。ずっと道なりに直進すると札沼線の踏切に突き当たります。


そこから右折し線路沿いに進めばじきに新十津川駅に到着です。
新十津川駅の駅舎内には町の観光案内所があり、そちらで記念入場券や終着駅到達証明書を入手できます。

すでに到着している折り返し石狩当別行きの車内は平日にもかかわらずそこそこの乗車率でした。(秋の乗り放題パスの利用期間だったからかも知れません。)
乗客の大半は下り列車に乗ってきて、そのまま折り返し乗車をされているようで、すでに各ボックス席には一人以上着席していました。

正式な廃止届も出たこともあり、今後は混雑が増していくと思われます。
乗車を検討されている方で少しでも混雑を避けるのであれば、なるべく早い時期の訪問をお勧めします。それに平日かつ青春18きっぷ等の利用期間外であれば、まだ多少は空いているのではないかと思います。

まとめ

滝川から徒歩で新十津川駅に向かったため、目にした風景は列車からの車窓よりもむしろ歩いて見た雄大な空知地方の風景の方が印象に残りました。
気候のいい時期であれば、徒歩での移動もオススメです。

今回のまとめです。

    1. 新十津川までは1日1往復のため、予め計画を立てて行動することが大事
    2. 道外から行く場合は、前泊が必要
    3. 新十津川駅には滝川駅からバスか徒歩でもアクセスが可能
    4. 廃線前の乗車需要が増えているため、なるべく平日の訪問がおすすめ

最後までお読みいただきありがとうございました。

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