今回は、ホテルの選択や予約方法を誤ると、せっかくの特典航空券の価値が激減してしまうという怖いお話です。(ホテルに限らず全てのタイプの宿泊施設に言えますが、以降全てホテルと表記します)
パッケージツアーとの比較
マイルで飛行機に乗る場合(JALで言えば、通常の特典航空券のほか、どこかにマイルや、おともdeマイルも含みます)、当然ながら、宿泊する場合はホテルを別途手配することになります。
このときのマイルの価値は、搭乗便の最安運賃を使用マイル数で割り、1マイルあたりいくら、と考えるのは早計です。
それはホテルを別途手配することによって、航空券と宿泊がセットになったパッケージツアーと比較して割高になってしまうからです。
例として東京~札幌の往路5/30、復路5/31という日程で、JAL航空券と札幌駅前のホテルの値段を調べてみます。
すると、往復航空券代は早割の最安値で、21620円です。
対して宿泊がセットになったダイナミックパッケージは、同じ便を利用して最安が26800円です。つまり、航空券代プラス5000円強で宿泊がついてくる計算です。
そしてホテル代のみを各旅行サイトで比較すると最安は11540円でした。つまり、特典航空券利用でホテルを別に手配するとツアーに比べてホテル代が6000円以上も割高になってしまうのです。
これは致し方のないことですが、だからといってマイルを国内線特典航空券に交換するのはあまり得策ではない、という結論にするつもりはありません。
ではどのような場合であれば、その割高感を消すことができるのでしょうか。
旅行会社経由のメリット
今回パッケージツアーは使えない前提ですから、旅行会社経由でホテルを予約するか、ホテルに直接予約するかの二択です。
旅行会社のネット予約なら、ホテルの比較が容易ですし、ポイント還元もされる分、便利でお得と考える方も多いと思います。
特に大手の旅行サイトは汎用性の高いポイントが利用できますので、他のサービスで貯めたポイント(特に期間限定のもの)の消費方法としてホテル予約に使うのも安く泊まる一つの方法でしょう。
ただ、汎用性の高いポイントなら別の商品購入に使うこともできるので、ポイント=お金と考えれば、割高感を一掃するには至らないと思います。
直接予約のメリット
では次に、ホテルに直接予約をする場合についても考えます。
ホテル側としたら手数料を払う必要がある旅行会社経由より、自前の予約システムを使ってもらいたいわけで、直接予約の場合のベストレート保証をしたり、大きな特典がある独自の会員制度を設けていたりします。
ベストレート保証というのはホテル自前の予約サイトを利用すれば、他の旅行サイト経由の予約と比較して最も安い価格で泊まれるという最低価格保証のことです。
もし全く同条件でベストレートが守られていない場合は、客が申告することでその指摘した最低価格と同額かそれより更に安い価格に値下げしてもらえます。
でもここで重要視したいのはベストレート保証ではなく、次に挙げる会員制度です。
独自の会員制度については上客の囲い込みのために各ホテルが設けているもので、基本的には直接予約をした客のみが享受できるものです。
サービス内容はまちまちですが、その中でも上級会員になれば手厚い優遇サービスを享受でき、滞在の快適度が全く変わってきます。
だいぶ話が遠回りしましたが、このような直接予約の客を優遇してくれるホテルを選ぶことで、ツアーよりも割高になるデメリットを打ち消すどころかメリット満載の旅行にできるということが言いたかったのです。
ホテルの会員制度
では、そのような会員制度があるホテルグループの一例です。一般会員には誰でも無料でなれますし(ホテルによっては有料の場合もあり)、本来宿泊実績が必要な上級会員にも簡単になれる方法があるので、追って当ブログでも紹介します。
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- ヒルトン(ヒルトンオナーズ)
- マリオット(マリオットボンヴォイ)
- IHG(IHGリワーズクラブ)
- オークラニッコーホテルズ(One Harmony)
各ホテルの会員制度によって、そしてその会員ランクによって、あるいはその時の空室状況によって受けられる特典は変わってきますが、主に以下のような特典があります。
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- 客室のアップグレード
- アーリーチェックイン
- レイトチェックアウト
- 朝食無料
- エグゼクティブラウンジの利用
- ウェルカムドリンク、ギフト
- プール、ジムなどの無料利用
つまり、ツアー客よりもグレードの高い部屋に泊まれ、長い時間滞在できる(空室状況による)うえに諸々優遇してもらえるわけですね。
これならツアー料金よりも割高になった分を相殺して余りあるお得感があると思いませんか?
まとめ
パッケージツアーと比べて特典航空券を使った旅行の宿泊はどうしても割高になるため、ホテルの会員制度を使ってその分優遇してもらいましょう。
ホテルは安ければどこでもいい、というコンセプトだと実は特典航空券の価値を下げてしまうことになってしまいます。
この機会に一度ホテルの会員制度を利用して上質な滞在を体験してみてはいかがでしょうか。
今回はここまでです。
最後までお読みいいただきありがとうございました。