どこかにマイルの奥尻島に行けるキャンペーンは新千歳経由だと厳しい

JALのどこかにマイル限定で、北海道・奥尻島に行けるキャンペーンが始まりました。
うまく利用すれば大変お得に行くことができるため、離島好きなら見逃せませんが、お得に利用するには工夫が必要です。

今回はどうすればこのキャンペーンの恩恵にあずかり、奥尻島に行くことができるかを考えてみます。

キャンペーン概要

申し込み資格

対象期間内に、どこかにマイルの行き先が函館新千歳に決定した方

対象期間

2019年5月7日(火)~2019年9月30日(月)※申し込み日

必要マイル

往復2000マイル(片道のみの利用は不可)

つまり、函館または新千歳往復分と合わせて往復8000マイルで奥尻まで行くことができます。

注意点など

    1. 申し込み後は日付・搭乗者・発着地・区間数などの変更不可
    2. 取り消しは電話でのみ可。ただし、マイルは返却されない
    3. 函館、もしくは札幌(新千歳)行きのどこかにマイルの予約を取り消しても、函館-奥尻線の予約は自動では取り消されない
    4. 予約と取り消しは「北海道エアシステム どこかにマイル利用者限定 函館から奥尻へ行こう!キャンペーン受付窓口」で可能※電話のみ
    5. 特典航空券が利用できる席数には限りがある

函館~奥尻線は36人乗りの小型プロペラ機(SAAB340B)での運航になるため、本キャンペーン用に割り当てられる座席は1便当たり数席程度と思われます。

その他詳細はJALのホームページにてご確認ください。

奥尻島へのアクセス

奥尻島は北海道の南西、渡島半島の西の日本海上にある離島です。
アクセスは、JAL(北海道エアシステム運航)が函館空港から奥尻空港まで1日1往復のほか、江差から奥尻港までのフェリーが1日1~2便就航しています。

どのくらいお得なのか

函館~奥尻間の片道運賃は今の時期スーパー先得で4900円、先得で7500円~9500円です。
その区間を片道1000マイルで利用できるわけですから、単純に1マイルあたり最低でも4.9円、スーパー先得期間外だと7.5円ということになります。

羽田~函館間も、日によって価格は多少前後しますが、おおよそ片道15000円として計算すると1マイル5円になり、羽田~函館~奥尻のトータルで計算してもマイルをほぼ変わらない価値で使うことができそうです。

 これはどこかにマイルで函館を引いた場合の計算です。後述しますが、新千歳を引いた場合はこの計算は成り立ちませんのでご注意ください。

函館と新千歳

まずは、どこかにマイルを申し込んで新千歳か函館を引き当てなくてはなりません。
過去の私自身の経験上、新千歳の方が便数が多く、当たりやすいのですが、
ここでネックとなるのが、新千歳を引いた場合の新千歳~函館の移動です。

移動距離にして(JRの営業キロで)270kmもあり、これは東京駅~福島駅に相当します。

JRの場合
南千歳で特急スーパー北斗に乗り換え、さらに函館駅から空港までバスを利用します。

所要時間:3時間30分~4時間
料金:8560円 ※特急指定席利用(通常期)

飛行機の場合
1日2往復ANAが飛んでいます。

所要時間:35分
料金:10000円超(スーパーバリュー運賃)

いずれにしても奥尻に行くことが目的の場合はお得感が吹っ飛んでしまいますので、到底お勧めできません。

新千歳から道南の観光を楽しみながら最終的に奥尻にも行く、という方のみ検討の余地がありますが、帰りも新千歳に戻る必要があるため、それでも微妙です。

したがって当ブログでは、函館を引いた場合のみ利用することを推奨します。

函館を引くには

函館空港はローカル空港になるため、新千歳のように狙って当てるのは難しく、ほとんど運次第ということになりますが、ほかの候補地の組み合わせ次第で多少は確立を上げることが可能です。

ローカル線を狙う方法についてはこちらの記事でも触れていますので、参考にしていただければと思います。

前項でも触れましたが、新千歳から函館を経由して奥尻に行くのはお得感が激減してしまううえ、函館が当たる確率を相対的に下げてしまうため、新千歳を候補地に入れてはいけません。

ポイント

羽田発は中型のボーイング767で1日3便、
伊丹発は小型のエンブラエル190で1日1便しかありません。
これは伊丹発で引き当てるのはかなり確率が低いということを意味します。

まとめ

奥尻島はまだ行ったことがないのですが、自然が多く残り、ゆったりとした時間が流れる離島だと聞いていますので、機会があればこのキャンペーンを利用して行ってみたいと思っています。

とはいえ、函館を引き当てるには運が必要なので、どこかにマイルのガチャ的要素を盛り込んだなかなか面白い企画であるとも言えるのではないでしょうか。

沖縄・奄美方面の離島は「どこかにマイル南の島」がありますが、それ以外の離島(JALが飛んでいる利尻や隠岐など)用に、今後も同様の企画が出ることを期待しています。

今回はここまでです。お読みいただきありがとうございました。

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