どこかにマイルでよくある勘違い。4分の3は75%の確率ではありません

どこかにマイルの体験談や攻略法の話の中で、よく勘違いをされていることがあります。

それは主に、検索して表示される4か所の候補地がそれぞれ25%の確率で当たるとか、検索結果にめったに出てこないレアな候補地があるという類の話ですが、これらは誤った認識ですので、実際はどうなのか、ということを今回は解説していきます。

提供座席数の話

まず、どこかにマイルの仕組みについておさらいです。
JALのホームページを見ると、

※販売座席数には限りあります。また、便によっては設定がない場合があります。
と書いてあります。

これは、便ごとに、どこかにマイル用に提供される座席数(以下、提供座席数)が違っていて、場合によってはゼロの場合もある。ということです。(どこかにマイルに限らず、通常の特典航空券や各種割引運賃もそれぞれ提供される座席数が決められています)

では、提供座席数はどのくらいか、という情報は公開されていないので誰にもわかりませんが、時期や路線によって提供座席数は違ってきます。

例えば、大型連休やお盆休みなど、混雑する時期はお金を出して乗ってくれるお客さんでほとんど埋まってしまうため、提供座席数は少なく、あるいはゼロになるはずです。

また、500人乗りの大型機では10席分の提供ができても、100人以下の小型機で同じ10席を提供するのは困難です。そのため、一般的には大型機を使っている路線ほど、提供座席数は多くなるはずです。

でも例外的に、地方で大きなイベントなどがある日は、その路線だけ満席に近くなり、大型機であっても提供座席数が無い、ということもあり得ます。

このように、時期や路線、イベントの有無など様々な要因によって提供座席数は違ってくるということを知っておいてください。

各候補地が当たる確率は?

次に、4か所の候補地のうち、当たる確率はどのくらいなのか、ということを考えてみます。
この確率も公開されていませんし、常に変動しているものと考えられます。
少なくとも、4つの候補地が平等に25%ずつの確率に設定されているということは無いと言っていいでしょう。

それは先述の、提供座席数が路線ごとに異なるということに加えて、候補地ごとに人気のばらつきもあるからです。

例えば、沖縄の宮古、石垣線は運賃も相対的に高く、通常特典航空券の必要マイルも多いため、6000マイルで行ければお得感が高い=人気の路線と言えます。
逆に新幹線などですぐ行ける近場だとお得感が薄れて、あまり人気がないことが考えられます。
人気があれば、その分申込者も多く、人気がなければ申込者は少なくなる、ということになるでしょう。

提供座席数も申込者数も路線ごとに異なるわけですから、当たる確率も路線ごとに変わってくる、ということになるはずです。

ポイント

残席1の路線に10人が申し込んだら、どうやっても25%の確率にはならないですよね。

これで、例えば4か所の候補地のうち、<那覇、宮古、石垣>が揃ったとしても沖縄のどこかが当たる確率は75%ではない、ということがお分かりいただけたのではないかと思います。

では、沖縄行きを狙うにはどうすればいいか、ということについては過去に記事にしていますので、そちらをご覧ください。

レアな候補地はある?

次に、検索しても滅多に出ないレアな候補地の存在はあるか、ということについて考えます。

私はこれまで1万回以上は検索していて、その結果を残して統計を取ったわけではないのですが、体感的にそのようなことは無いと感じています。

100回程度の検索では多少の偏りはあるでしょうが、たくさん検索しているうちに偏りは減り、どの候補地もだいたい同じになるはずです。

それはつまり、設定した往復の日時で、提供座席がまだ残っている路線は平等な確率でランダムに4つ表示される、ということです。

ポイント

申し込みから搭乗便が決定するまでの数日間で、路線ごとの申込者数と残席に応じてJAL側で調整することができるので、候補地の検索段階で確率を変える必要はないということも言えますね。

裏を返せば、その日時設定で提供座席数がゼロの(あるいは運航自体がない)路線は何回検索しても出てこない、ということも言えます。
30回程度検索して1回も出てこない候補地は、そういうことだと判断して日時を変更して検索してみることをお勧めします。

提供座席数が少なく、人気も高くてすぐ満席になってしまう路線は、必然的にどの日時でも提供座席数がゼロで滅多に候補地として出てこない=レアという言い方はできるかもしれません。

いずれにしてもレアを求めて何十回、何百回と検索したところで日時を変えない限りは結果は同じになり、徒労に終わりますよ、というのが結論です。

言い方を変えると、一度でも検索結果に出てきた候補地は、ほかの3つの候補地が気に入らずに検索をやり直しても、その日時で提供座席が残っているということなので、必ずまた出てきます。

前に記事にした、検索回数を増やす方法を参考にしていただき、頑張って検索をやり直せばいつかは気に入った候補を4つ揃えることができるということにもなるのです。

まとめ

今回は、どこかにマイルの確率にまつわる勘違いについてまとめてみました。

残席が無ければ検索に出てこないのですぐに諦め、残席がある場合は検索を頑張れば希望の候補地が出てきます。そして、4つの候補地の当たる確率は同じではないので、ちょっと工夫をすれば希望の行き先が当たりやすくなるという…そのヒントは過去の記事にありますので、ご覧になってみてください。

また、新千歳と旭川の当たる確率について記事を追加しましたので、あわせてご覧ください。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

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